進路相談

刑務官と法務教官の違いは何ですか? また、それぞれの仕事をするのに取っておいた方が良い資格は何ですか?

回答

 刑務官は、刑務所や拘置所に勤務する法務事務官のことで、入所している受刑者の監督・指導や社会復帰のための更正の促進をその主な仕事としています。

 法務教官は、少年院や少年鑑別所、婦人補導院、少年刑務所などに勤務する法務省所属の職員のことで、青少年の矯正教育を主な仕事としています。

 二つの職業の違いを分かりやすくまとめますと、刑務所などの刑事施設で受刑者(成人中心)の監督をするのが刑務官、少年院などの矯正施設で収容者(未成年者)の矯正教育をするのが法務教官となります。また、刑務官に階級があるのに対し、法務教官には階級がない、などの違いもあります。

 刑務官や法務教官になるのに特別な資格は必要ありません。

 それぞれの採用試験に合格できるだけの学力と身体条件(刑務官の場合は体力検査もあり)を身につけていれば仕事に就くことができます。

 ただ、法務教官の場合は、収容者の指導をしていく中で、資格試験の受験指導を行うことがあるそうですので、大型自動車運転免許や危険物取扱免許など、少年院に収容された少年達が身につけたがる資格を身につけておくと役立つかもしれません。また、少年院に日系ブラジル人少年が収容されることが非常に多くなっているため、ポルトガル語を学んでおくと役に立つそうです。

 法務教官は、教師的な役割を期待されますので、教育学や心理学、社会学などを身につけられる学部に進学しておくと良いでしょう。仕事上、体力が必要なことを考えると、教育系大学の体育学部が良いという話も聞きます。

 刑務官採用試験は高卒相当の試験、法務教官採用試験は大卒相当の試験となりますので、どちらの仕事を選ぶのかによって、高校卒業後の進路を変えていく必要があります。

2009年01月更新

答えは見つかった?
なら次のステップにGO!

資料請求するとプレゼント🎁と交換できるポイントがもらえます✨

七夕

TOP