進路相談

心理学と人間学にはどのような違いがあるのでしょうか? また、目指せる職業に違いはありますか?

回答

 心理学が人の心の働きやそれに基づく行動について研究する学問であるのに対し、人間学は「人間とは何か?」という根源的な問いに対して哲学的な思考と実証的な調査で答えようとする学問となっています。

 心理学と人間学の概要をごく簡単にまとめると、上記のようになりますが、実際には心理学も人間学も関わる範囲が広い学問ですので、図書館などで心理学や人間学の入門書を読むなどして、あなた自身で定義付けをしてみると良いでしょう。

 職業についてですが、人間学やそれが含まれる哲学は、学究的な要素が強い学問であるため、直接、職業に結びつくことはほとんどありません。

 心理学については、カウンセラーなどの職業がありますが、一般に心理関係の仕事は求人が少なく、日本で最も権威のある心理系資格である臨床心理士の資格を持っている人でも、心理関係の仕事に就けないことが珍しくありません。

 もしあなたが、将来、学校や病院などの公的な施設でカウンセラーをすることを望んでいるのであれば、臨床心理士の資格を取得することを目指してみても良いでしょう。

 臨床心理士の資格を得るためには、4年制の大学を卒業した後に、財団法人日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院に進学し、臨床心理士の受験資格を取得しなければなりません。

 日本臨床心理士資格認定協会のサイトで確認できる「第一種」の大学院を卒業した後に、臨床心理士の資格試験を受験して合格することで臨床心理士の資格を取得することができます。

 臨床心理士資格試験の合格率は、60~70%となっていますが、受験資格を得るまでの過程や制限が多いこともあり、資格取得の難易度はかなり高くなっています。

 心理系の資格には、就職などの際にあまり役に立たない資格も含まれています。その中にあって、比較的評価されやすい資格として、産業カウンセラーの資格がありますので、そちらの取得を目指してみても良いでしょう。

2009年06月更新

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七夕

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