私は将来、女性警察官になりたいと思っています。 できれば大学卒業後に採用試験を受けたいのですが、剣道・柔道の試験に合格できるのかどうかが心配です。 高卒で採用試験を受けた方がよいのでしょうか。
少々、誤解があるようですが、警察官採用試験において剣道・柔道の実技試験は必須ではありません。
と言いますか、術科指導(術科)という男性限定の職種に応募しない限りは、剣道・柔道の実技試験はないはずです。
ただ、剣道・柔道の段位を持っていたり、大会での実績があったりすると、採用試験の際に加点されたり、機動隊に配属されやすくはなるようですので、警察官を目指すのであれば、剣道・柔道を学んでおいて損はないと思います。
警察官採用試験は、そこまで難しい試験ではありませんが、公務員人気もあり、倍率はかなり高くなっています。
高卒試験の方が倍率も試験の難易度も低く、合格しやすいそうですので、通信教育などを利用して勉強をし、高校3年生の時に受験してみてもよいでしょう。
都道府県により日程は異なりますが、9月中旬~10月中旬に試験があることが多いので、その試験で不合格になったら進学を考える、という風にしてみてもよいと思います。
なお、警察官採用試験に武道の試験はありませんが、体力試験はあります。
体力試験で良く使用される種目としては、腹筋、腕立て伏せ、反復横跳び、握力、バーピースクワット、立ち幅跳び、20mシャトルラン、1500m走などがあるようです。実際にどの種目が使用されるのかは、各地方自治体の警察が配布している受験案内を確認することで調べることができます。
各種目の合格条件は公式には発表されていませんが、インターネットなどに書かれている受験体験者の話では、腕立て伏せの場合で2秒に1回のペースで31回、20mシャトルランで67回、とそれなりにきついものとなっているようです。ただ、女性の場合は若干条件が緩和される、途中でへたばっても続けようという姿勢をアピールすることで評価される、という話もあるようですので、今の時点で無理だと感じたとしても、あきらめずにコツコツと体力づくりをしていくと良いと思います。
加えて、警察官の採用にあたっては身体条件による制限もあります。各地方自治体によって制限に違いはありますが、大体以下のようになるようです。
身長:男性の場合で160cm以上、女性の場合で155cm以上
体重:男性の場合で47kg以上、女性の場合で45kg以上
胸囲:男性の場合で78cm以上、女性の場合で奈良以外は基準無し
視力:両眼とも裸眼視力0.6以上、または矯正視力1.0以上
色覚:正常であること
関節及び五指の運動その他:職務遂行に支障のないこと
こちらの条件に関しても受験案内に記載されていると思いますので、確認してみてください。
2013年04月更新